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医院・クリニック開業前に知るべき!失敗しない資金計画の立て方

医院やクリニックの開業時には、事業に必要な資金を把握するために「資金計画」の作成が欠かせません。

開業に必要な資金調達を行い、クリニックの経営の安定化に繋げるためには、綿密な計画立案を行う必要があります。

本記事では、以下のポイントについて詳しく解説いたします。

  • 医院やクリニック開業時に資金計画が必要な理由
  • 資金計画立案の順
  • 資金計画作成は誰のサポートを受けるべきか

記事の終盤では、THE LABOならではのサポート体制についても触れています。これから開業に向けた一歩を踏み出そうとされている方は、ぜひ最後までご覧ください。

医院・クリニックの資金計画が重要な4つの理由

医院・クリニックの開業では多額の資金が必要となるため、資金計画を事前にしっかりと作成することが重要です。
こちらでは、なぜ資金計画がそれほど重要なのか、4つの理由をご紹介していきます。

経営の安定化のため

医院やクリニックの開業後、すぐに安定した経営ができるとは限りません。
開業初期は集患が思うように行かなかったり、人件費や各種機材・光熱費などの支払いばかりが増えたりと、収入と支出のバランスが取りづらくなる時期でもあります。

安定した経営のためには、開業前に綿密な資金計画を立てておくことが大切です。
特に初期の数ヶ月間は赤字覚悟で経営を続けることも視野に入れる必要があります。

運転資金に余裕がなければ、スタッフの給与や家賃、医療材料の仕入れなど、早い段階で経営がうまくいかなくなる可能性も。

無駄な支出を抑えて資金面での負担を軽減するためにも、長期的な視点での資金計画を策定するよう心がけましょう。

融資獲得のため

医院・クリニックの開業資金は、金融機関からの融資を利用するケースが一般的です。
金融機関から融資を受ける際、資金計画の精度や実現性が問われます。

開業資金の調達先としてよく用いられる銀行や日本政策金融公庫などの金融機関では、現実的に返済可能であると判断できる緻密で実現性のある事業計画が求められます。

金融機関の資金計画、事業計画で重視されるポイントの例を見てみましょう。

  • 利益が見込める根拠
  • 支出に無理がないか
  • 計画に整合性があるかどうか

つまり、資金計画の質がそのまま融資の可否を左右することになると言えるでしょう。

無計画に融資を申し込むと、返済負担に追われる事態にもなりかねませんので、早い段階から現実的な計画を固めておきましょう。

現実的な資金計画立案のため

医院やクリニックに限った話ではありませんが、開業時の資金計画には事業者の理想や希望だけではなく、調査データに基づいた現実的な予測数値に基づいた計画が求められます。

開業前の事業計画で「月に100人来院すれば黒字」と見積もっていても、実際には集患に時間がかかり、目標に達しないといった例も珍しくありません。

そうした状況を想定し、家賃、設備購入、人件費、広告費などの支出と収入予測を保守的に計算した上で余裕を持った資金計画を立てることが、経営のリスクを最小限に抑えるポイントになります。

現実に即したシミュレーションを行い、思うような集患ができていなくてもある程度は経営を維持できるように資金の準備を進めておきましょう。

開業後に起こり得るリスク対策のため

資金計画を立てる上で、開業後に起こりうるリスクへの備えも重要な意味を持ちます。
思わぬトラブルや予想外の支出が発生した際、事前にリスクを織り込んだ資金計画があると迅速に対応できます。

例えば、以下のような項目は開業時には見落とされがちな費用といえます。

  • 医療機器の突発的な不具合に伴う修理・メンテナンス費

  • スタッフの採用や定着が安定するまでの、継続的な採用・教育コスト

開業時には見落とされがちな費用です。
不測の事態に対応し、思わぬ支出に対応するためにも、ある程度余裕を持った資金を含めた計画を立てておきましょう。

また専門分野によっては外部環境の変化(新型感染症の流行など)もリスク要因として対処が求められる場合もあります。

開業後のトラブルを想定した資金計画は、長期的なクリニック運営を支える力となります。

医院・クリニックの資金計画立案の手順

医院・クリニックを開業する際の具体的な資金計画の立て方をご紹介します。

事業の大枠を決める

資金計画は最初から細かい部分まで決める必要はありません。どのような医院を開業するのかという全体像を明確にすることが第一歩です。

まずはどのような理由で開業したいのか、将来的にどのようになっていたいのかというイメージを明確にすることから始めましょう。そこから柱となる要素を決めていき、それぞれの要素の細かい部分を練っていくという流れが一般的です。

医院・クリニックの場合は、

  • 診療科目
  • ターゲットとする患者層
  • 診療方針
  • 施設の規模

などを柱として計画策定を行うことが多いです。

明確なコンセプトを持つことで自分の医院の強みや他院との差別化ポイントを把握でき、資金計画も立てやすくなります。

開業予定のエリアや物件の選定

立地は、医院の集患に大きな影響を与える非常に重要な要素です。
どれだけ優れた設備を整えていても、通院しづらい場所であれば集患が難しくなるかもしれません。

開業予定のエリア選定をする際は、

  • 駅からの距離
  • バス路線の有無
  • 視認性の良さ
  • 駐車場の確保状況

など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

特に開業したばかりの時は自分の医院・クリニックの認知度を向上させるために、視認性の確保はとても重要です。

視認性を確保するための具体的な対策として、「大通り沿いにクリニックを開業する」もしくは「交通量の多い場所に看板(サイン)を設置する」などがあります。
また、周辺に競合となるクリニックが多い場合は、差別化のための戦略もあわせて検討しなければなりません。

立地を決めることで、必要な費用も明確になります。

初期費用と運転資金について細部まで把握する

開業に必要な資金は、大きく初期費用と運転資金に分けられます。

初期費用として、以下の費用が含まれます。

  • 物件取得費(保証金、礼金、仲介手数料など)
  • 建築費・工事費(建物本体および内装・設備工事)
  • 医療機器や事務機器の導入費
  • 広告宣伝費
  • 備品購入費など

医院やクリニックの規模にもよりますが、数千万円~1億円以上かかるケースも多いです。

特に医療機器などは業者によって価格が異なるので、見積もりは複数業者から取りましょう。また、導入方法によっても初期費用は変わります。

購入かリースかによって、初期投資額や月々の支払い額、総支払額などが異なります。税制優遇措置やキャッシュフローの観点も考慮しながら最適な方法を選びましょう。

一方、運転資金は開業後の経費にあたります。

  • 人件費
  • 家賃
  • 光熱費
  • 医療材料費
  • 広告費
  • 保険料

など毎月発生する費用は、少なくとも経営の安定化が見込める6ヶ月分までの運転資金は確保しておきましょう。

事業計画の策定を行う

ここまで整理した情報をもとに、具体的な事業計画を作成します。
事業計画書には、開業の目的や診療方針、設備投資の内容、想定収支、資金調達の方法などを明確に記載する必要があります。

事業計画書はどの金融機関でも開業融資を申し込む際に必須となります。
融資担当に訴えられるよう説得力と現実性のある内容でなければなりません。
特に収支計画については実現性とその根拠が厳しく審査されるので、

  • 患者数の想定とその根拠
  • 診療報酬の試算
  • 人件費やリース料などの固定費

などを正確に算出し、月ごとの損益シミュレーションを綿密に行います。

資金計画、事業計画を自分で作成するのはかなり難易度が高いので、プロや税理士のサポートを受けましょう。

医院・クリニックの資金計画立案はプロに相談しよう

今回ご説明したように、資金計画を自力で立てるには開業経験や会計的な専門的な知識が必要です。
初めての場合は特に見落としやすい要素が多く、自分ひとりで作成するには限界があるので、医院やクリニック開業の経験豊富なプロフェッショナルに相談することをおすすめします。

THE LABOでは医院・クリニック開業に特化した開業支援を行っております。
お客様のご要望に応じた設計プランの提案から立地選定を行い、地元静岡の税理士・金融機関と連携し資金計画の作成までサポート。
お客様のイメージに基づいた空間デザインはもちろんのこと、実績に基づき開業形態・立地の選定・各医療メーカー等との打合せまで行います。
アフターメンテナンスも対応しておりますので、医院やクリニックの開業は初めてという場合でもご安心しておまかせくださいませ。


まとめ:理想の医療を支える「盤石な土台」を共に築くために

クリニックの開業は、ドクターにとって人生の大きな転換点であり、理想の医療を具現化する第一歩です。
しかし、その理想を形にし、永続させていくためには、デザインや機能性といった「空間の質」と、緻密な収支予測に基づいた「経営の安定性」の両立が欠かせません。

本記事で触れたように、資金計画は単なる数字の整理ではなく、開業後に起こり得るリスクからクリニックを守り、
スタッフや患者様との未来を確かなものにするための「航海図」のような役割を果たします。

静岡の地で多くのクリニック設計に携わってきたTHE LABOでは、単に美しい意匠を提案するだけにとどまりません。
地域の特性を熟知した立地選定のアドバイスから、地元の金融機関や税理士の方々と連携した現実的な資金シミュレーションまで、ドクターが診療に専念できる環境づくりをトータルでサポートいたします。

「何から手をつければいいのか」「この予算で理想が叶うのか」といった漠然とした不安も、まずは私たちにお聞かせください。
これまでの実績に裏打ちされた知見と、ドクターの想いに寄り添う柔軟な発想で、オンリーワンのクリニック開業を共にカタチにしてまいります。